口述試験について
口述試験は、筆記試験と異なり、現在のところ、基本的に全員合格しているようです。ここ10年間をまとめても、落ちた人は数人程度しかいないと聞いています。また、ほとんどいないとされる不合格者に対しては、その申請によって翌年の司法書士試験の筆記試験が免除されますので、やはり事実上、落とすための試験ではないと考えられます。
試験の目的は諸説ありますが、私の受験した感覚では、受験生のレベルを探るというのが主たる目的のようです。現に、同期の話だとグループによって異なる質問をされたそうです。
いずれにせよ、落とすための試験ではないようですので、それほど構える必要はありません(気休めではなく、受験した者の正直な意見ですのでご安心を)。私はちゃっちゃと答えて、同グループで一番早く試験終了したのですが、仮に答えに詰まっても、助け舟を出してくれるようです。
さて、試験内容ですが、試験官2人の面前で、不動産登記・商業登記・司法書士法について聞かれました。
実体法から入って、登記添付書類までだったと思います。
1人が質問をして、1人は採点(?)していましたので、緊張しましたが、質問する試験官も優しげな人でしたし、思ったほどでもないな、というのが個人的な感触です。就職試験の面接の方がよほど緊張しました。
不動産登記については、すいません。何を聞かれたかすでに覚えていません。商業登記については、有限から株式への組織変更について、司法書士法については、職責について、懲戒事由についてだったと記憶しています。
さて、筆記試験合格後の勉強方法ですが、やはり司法書士法の条文に一通り当たるというのが定番でしょうか。特に、職業倫理と懲戒事由の部分についてはスラスラ出てくるようにすることが必要です。司法書士法人の部分については重要度は低いと思いますが、現在の司法書士法人の数(2006年9月現在、600法人程度)を考えると、聞かれても文句は言えません。
不動産登記・商業登記法については、範囲が広すぎてやりようがありません。筆記試験合格者でしたら、それほど難しい出題ではないと思うので、焦らなくても大丈夫だと思います。
以上です。偉そうで申し訳ありません。何度も繰り返しですが、落とすための試験ではありません。合格後は、専門家としていろいろお客様に聞かれるわけですから、その予行演習くらいに考えていた方が気楽で良いと思います。
あと一息、頑張って下さい。
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