第1問 憲法

ホーム > 辰已法律研究所 司法書士オープン 択一問題 > 第1問 憲法

司法書士試験コミュニティでは、辰已法律研究所様と業務提携関係を締結し、辰已法律研究所様の「司法書士オープン」で実際に出題された問題を、毎月ご提供いただけることとなりました。
辰已法律研究所様の実際の問題・解答・解説を体感しつつ、問題演習としてご利用ください。
インターネットならではの仕組みとして、リアルタイムで正答率が把握でき、また、他の受験生ユーザーがどの問いを選んだかを知ることができます。

辰已法律研究所様の「司法書士オープン」について、さらに詳しくお知りになりたい方は、 「辰已法律研究所」のサイトをご覧ください。

「司法書士オープン」の問題演習に関する情報交換や質問&回答は、辰已法律研究所「司法書士オープン」問題演習 情報交換・質問&回答掲示板をご利用ください。


スポンサード リンク



解答

不正解

正解は、肢 2

正答率 : 7230/25551 ( 28.3% )
回答 回答数 割合
1ア・イ6924 27.1%
2ア・オ7230 28.3%
3イ・ウ3809 14.9%
4ウ・エ3375 13.2%
5エ・オ4193 16.4%

解説文を読む | 問題リストへもどる

憲法:私人間効力:平15-2

解説


誤 り
第1説は非適用説であるが,本記述は国家権力に対抗する人権の本質を変質ないし希薄化させるおそれがあると批判されるのは非適用説であると述べている。しかし,非適用説は憲法が国家対国民の関係を規律する法であることを理由として人権規定の私人間への適用を特段の定めのある場合を除いて否定する見解であるので,国家権力に対抗する人権の本質は変わらず,人権の本質を変質ないし希薄化させることはない。よって,本記述の批判は第1説には妥当しない。従って,本記述は誤っている。なお,本記述の批判が妥当するのは第2説(直接適用説)である。



正しい
第1説は非適用説であるが,本記述は私人間の人権対立の調整に関して,立法がなされていなければ裁判所が介入できないとされるのは非適用説であると述べている。この点,非適用説に立てば,特段の定めのある場合を除いて,私人間の人権対立に際し憲法を適用することはできない。そうすると,裁判所は当該立法が制定され,これを解釈適用することにより初めて,私人間の人権対立を調整することが可能となる。よって,非適用説に立てば,立法がなされていなければ私人間の人権対立の調整に裁判所が介入できないといえる。従って,本記述は正しい。



正しい
第2説は直接適用説であるが,本記述は人権規定が法的義務に転化しかねないと批判されるのは直接適用説であると述べている。この点,直接適用説に立つと基本権が相手方にとって義務的拘束となり,具体的立法をまたずに予測できない義務が憲法から直接引き出される危険がある。よって,第2説には本記述の批判が妥当する。従って,本記述は正しい。



正しい
第3説は間接適用説であるが,本記述は私人間の事実行為による問題については十分な救済が与えられない可能性があると批判されるのは間接適用説であると述べている。この点,間接適用説に立つと私人間の純然たる事実行為による人権侵害に対しては,真正面から憲法問題として争うことができず,また,民法709条の不法行為に基づく損害賠償の救済手段はあるがそれにも限界がある。よって,間接適用説に立てば,私人間の事実行為による問題については十分な救済が与えられない可能性があるといえる。従って,本記述は正しい。



誤 り
第3説は間接適用説であるが,本記述は間接適用説を採ると私人間に直接適用される憲法の条文は存在しないと考えることになると述べている。しかし,憲法には私人間に直接適用されることを前提としている規定が存在する。例えば,憲法15条4項後段は明文上私人間に直接適用される。また憲法28条は使用者対労働者という関係において労働者の権利を保護することを目的とするので私人間に直接適用される。そして間接適用説も,そのような規定が私人間に直接適用されることを否定するものではない。従って,本記述は,第3説を採ると,私人間に直接適用される憲法の条文は存在しないと考えることになるとする点で誤っている。


以上により,誤っている記述はアとオであり,従って,正解は肢2となる。

この問題・解答・解説の著作権は、辰已法律研究所様にあります。司法書士試験コミュニティは、辰已法律研究所様と業務提携関係を締結して、掲載を許可されております。コンテンツの全部または一部を無断で転載・複製(コピー)することは禁じられています。



スポンサード リンク




コンテンツ一覧

ホーム
集まる
掲示板について
司法書士試験情報交換・質問&回答掲示板
就職相談掲示板
これから司法書士試験の勉強を始める人向け情報交換・質問&回答掲示板
辰已法律研究所「司法書士オープン」問題演習 情報交換・質問&回答掲示板
SNSについて
司法書士試験フレンズ

知る
司法書士とは
司法書士になるには
司法書士試験概要
受験資格について
司法書士試験の統計
試験科目について
民法
商法
憲法
刑法
不動産登記法
商業登記法
民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
供託法
司法書士法

選ぶ
専門学校情報
LEC
伊藤塾
辰已法律研究所
クレアール
東京司法書士学院
資格の大原
DAI-X
早稲田セミナー
日本司法学院
NewtonTLTソフト
司法書士関係の書籍・売れ行きランキング

調べる
司法書士試験の勉強方法
司法書士試験に合格した年の1年間の流れ
口述試験について
口述試験当日のスケジュールについて
近年の司法書士制度の改正について
司法書士の収入
弁護士との違い
行政書士との違い
土地家屋調査士との違い
アマゾンの売れ行きランキングamazlet.com

働く
合格後の流れ(研修や就職活動について)
新人研修
独立・開業
司法書士事務所で働くには

解く
司法書士試験問題(択一)
第1問 憲法
第2問 民法
第3問 民法
第4問 民法
第5問 民法
第6問 民法
第7問 民法
第8問 民法
第9問 民法
第10問 民法
第11問 民法
第12問 民法
第13問 民法
第14問 民法
第15問 民法
第16問 民法
第17問 民法
第18問 民法
第19問 民法
第20問 民法
第21問 民法
第22問 民法
第23問 刑法
第24問 会社法
第25問 会社法
第26問 会社法
第27問 会社法
第28問 会社法
第29問 会社法
第30問 会社法
第31問 会社法
第32問 会社法
第33問 民事訴訟法
第34問 民事保全法
第35問 供託法
第36問 不動産登記法
第37問 不動産登記法
第38問 不動産登記法
第39問 不動産登記法
第40問 不動産登記法

体験記
シュンの合格体験記

その他
リンク先ブログの更新情報
サイトマップ
スタッフ一覧
ご利用にあたって
リンクの方法
相互リンク募集のお知らせ
お問い合わせ