第32問 会社法

ホーム > 辰已法律研究所 司法書士オープン 択一問題 > 第32問 会社法

司法書士試験コミュニティでは、辰已法律研究所様と業務提携関係を締結し、辰已法律研究所様の「司法書士オープン」で実際に出題された問題を、毎月ご提供いただけることとなりました。
辰已法律研究所様の実際の問題・解答・解説を体感しつつ、問題演習としてご利用ください。
インターネットならではの仕組みとして、リアルタイムで正答率が把握でき、また、他の受験生ユーザーがどの問いを選んだかを知ることができます。

辰已法律研究所様の「司法書士オープン」について、さらに詳しくお知りになりたい方は、 「辰已法律研究所」のサイトをご覧ください。

「司法書士オープン」の問題演習に関する情報交換や質問&回答は、辰已法律研究所「司法書士オープン」問題演習 情報交換・質問&回答掲示板をご利用ください。


スポンサード リンク



解答

不正解

正解は、肢 1

正答率 : 4528/10963 ( 41.3% )
回答 回答数 割合
1ア・ウ4528 41.3%
2ア・エ1767 16.1%
3イ・ウ1479 13.5%
4イ・オ1574 14.4%
5エ・オ1610 14.7%

解説文を読む | 問題リストへもどる

会社法:商行為の特則:昭58-30,昭61-33,平元-33,平14-35

解説


誤 り
商人間においてその双方のために商行為となる行為によって生じた債権が弁済期にあるときは,当事者の別段の意思表示がある場合を除き,債権者は,その債権の弁済を受けるまで,その債務者との間における商行為によって自己の占有に属した債務者の所有する物又は有価証券を留置することができる(商法521条)。本記述においては,商人が貸金庫業者に対して,商品である宝石と時計を預けたことにより,寄託契約が成立し(商法502条10号,4条1項),貸金庫業者は商人となる。そして,商品の保管料の請求権は,商人間において双方にとって商行為となるべき行為によって生じたものとなるから,商法521条により貸金庫業者は,商品の上に商人間の留置権を取得する。よって,商人が宝石の分の保管料を滞納した場合でも,貸金庫業者は,宝石についてのみだけでなく時計の上にも留置権を取得する。従って,本記述は誤っている。なお,民法上は,宝石と時計につきそれぞれ保管料が生じるから,宝石の分の保管料を滞納しているからといって,別に保管する時計を引き渡さないということは認められず,貸金庫業者は時計について留置権を取得しない。



正しい
商法512条。商人がその営業の範囲内において他人のために行為をしたときは,報酬について別段の定めをしていなくとも,相当な報酬を請求することができる(商法512条)。従って,本記述は正しい。なお,民法上の委任契約では,特に合意のない限り報酬を請求することはできない(民法648条1項)。



誤 り
「商人間」において金銭の消費貸借をしたときは,利息について別段の定めをしていなくとも,貸主は,年六分の法定利息を請求することができる(商法513条1項,514条)。よって,金銭消費貸借の当事者のいずれかの一方が商人の場合には,商法513条の適用はないため,当然に利息を請求することはできない。従って,本記述は誤っている。なお,民法上の金銭の消費貸借は,無償性を原則としている(民法587条)。



正しい
商法515条。民法において,質権設定者は,設定行為又は債務の弁済期前の契約において,質権者に弁済として質物の所有権を取得させ,その他法律に定める方法によらないで質物を処分させることを約することはできない(民法349条)。しかし,この規定は,商行為によって生じた債権を担保するために設定した質権については,適用されない(商法515条)。よって,商行為によって生じた債権を担保するため質権の設定がなされている場合,質権者に弁済として質物の所有権を取得させる旨の契約をすることができる。従って,本記述は正しい。



正しい
商法508条1項。商人である隔地者の間において承諾の期間を定めないで契約の申込みを受けた者が相当の期間内に承諾の通知を発しなかったときは,その申込みは,その効力を失う(商法508条1項)。民法では,承諾期間を定めない申込みに対する承諾が取引観念上合理的な期間内にされないときは,申込者がこれを撤回できると定めているが(民法524条),商法では,申込者の撤回を待たずに申込みの効力が失効するものとされ,企業取引の迅速性の要請に応えようとしている。従って,本記述は正しい。


以上により,誤っている記述はアとウであり,従って,正解は肢1となる。

この問題・解答・解説の著作権は、辰已法律研究所様にあります。司法書士試験コミュニティは、辰已法律研究所様と業務提携関係を締結して、掲載を許可されております。コンテンツの全部または一部を無断で転載・複製(コピー)することは禁じられています。



スポンサード リンク




コンテンツ一覧

ホーム
集まる
掲示板について
司法書士試験情報交換・質問&回答掲示板
就職相談掲示板
これから司法書士試験の勉強を始める人向け情報交換・質問&回答掲示板
辰已法律研究所「司法書士オープン」問題演習 情報交換・質問&回答掲示板
SNSについて
司法書士試験フレンズ

知る
司法書士とは
司法書士になるには
司法書士試験概要
受験資格について
司法書士試験の統計
試験科目について
民法
商法
憲法
刑法
不動産登記法
商業登記法
民事訴訟法・民事執行法・民事保全法
供託法
司法書士法

選ぶ
専門学校情報
LEC
伊藤塾
辰已法律研究所
クレアール
東京司法書士学院
資格の大原
DAI-X
早稲田セミナー
日本司法学院
NewtonTLTソフト
司法書士関係の書籍・売れ行きランキング

調べる
司法書士試験の勉強方法
司法書士試験に合格した年の1年間の流れ
口述試験について
口述試験当日のスケジュールについて
近年の司法書士制度の改正について
司法書士の収入
弁護士との違い
行政書士との違い
土地家屋調査士との違い
アマゾンの売れ行きランキングamazlet.com

働く
合格後の流れ(研修や就職活動について)
新人研修
独立・開業
司法書士事務所で働くには

解く
司法書士試験問題(択一)
第1問 憲法
第2問 民法
第3問 民法
第4問 民法
第5問 民法
第6問 民法
第7問 民法
第8問 民法
第9問 民法
第10問 民法
第11問 民法
第12問 民法
第13問 民法
第14問 民法
第15問 民法
第16問 民法
第17問 民法
第18問 民法
第19問 民法
第20問 民法
第21問 民法
第22問 民法
第23問 刑法
第24問 会社法
第25問 会社法
第26問 会社法
第27問 会社法
第28問 会社法
第29問 会社法
第30問 会社法
第31問 会社法
第32問 会社法
第33問 民事訴訟法
第34問 民事保全法
第35問 供託法
第36問 不動産登記法
第37問 不動産登記法
第38問 不動産登記法
第39問 不動産登記法
第40問 不動産登記法

体験記
シュンの合格体験記

その他
リンク先ブログの更新情報
サイトマップ
スタッフ一覧
ご利用にあたって
リンクの方法
相互リンク募集のお知らせ
お問い合わせ